人工股関節置換術の概要
人工股関節置換術とは疾患のある股関節や破損した股関節を疑似球状の補強用人工関節に置き換えるという一種の整形外科手術です。
ヒトの股関節について
骨盤と大腿骨頭から成る股関節は四方が強固な関節包で覆われています。ヒトの体重そのものを支え、荷重関節として最大荷重を引き受ける関節です。
変形性関節症とは
変形性関節症とは関節の軟骨摩耗による疾患です。
股関節疾患を生む要素
-
摩耗(摩耗原因は不明ですが、加齢による負担過多などが考えられます)。
-
大腿骨頭壊死(長期のステロイド投与やアルコールの多量摂取などが原因)。
-
大腿骨頭や頸骨の外傷性骨折。
-
腫瘍。
髖關節病變的症狀
-
股関節の痛み。
-
身体的活動の制限。
-
歩行困難、歩行障害(跛行)。
-
脚の長さの相違。
治療
初期は負担の少ない薬物療法を行います。それで症状が改善しない場合、人工股関節置換術の適用を考慮に入れます。
手術後の注意事項
-
両足の間に枕を1つ置いて下さい。これは股関節をを外向きに開いたままにし、人工股関節が脱臼しないようにするためです。
-
術後1日が経過したら、ベッドの頭部リクライニングを上げることが認められます(ただし傾斜は60度未満)。その他にも掃除、食事、新聞を読むといった日常活動が可能になります。
-
高タンパク、かつ繊維質やビタミンの豊富な食事をバランス良く摂って下さい。
-
ベッド生活を早期に終了するため、股関節周辺の筋肉運動や、足指関節、くるぶし関節、膝関節の動きを鍛える運動をして下さい。
-
手術をした下肢に全体重をかけてはいけません。歩行の際、3ヶ月は杖を使用して下さい。
-
リハビリ運動。
日常生活での注意事項
-
日常生活で禁止されている姿勢や正しい姿勢についての指示を守って下さい。
-
入院時に指導されたリハビリ運動を継続して下さい。
-
次回の来診時に医師からの指示が出るまで、杖や歩行器の使用を継続して下さい。
-
入浴についてはシャワーの方が好ましいです。
-
運動量を増やしていきますが、休息も十分に取る必要があります。
-
健康状態が許せば復職できます。ただし軽度で短時間の労働から始めて下さい。
-
車の運転や性生活は術後6週から可能です。
-
手術部位が赤くなったり、腫れたり、痛む場合、転倒して股関節部分をけがした場合、動作に改善が見られない場合、股関節部分から異常音が聞こえる場合は、病院で再検査を受けて下さい。
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
代表:(04)22052121内線
衛生教育センター:(04)22052121内線5180
回上页